道後プリンスホテル様のオリジナルキャラクターの「ゆたま王子」を制作させていただきました。
製作工程についてご紹介させていただきます。
制作物のイメージを入稿、身長から頭部とボディ、胴回りなど縮尺を確認します。特にこだわりのある個所については、詳細に確認します。顔の鼻や眉毛の凸凹感や、凸凹の形などについても確認します。
着色について、今回は色指定の仕様書がなかったため、いただいた写真を元にに日本塗装工業会の色見本からすり合わせました。
400厚900×1800の発泡スチロールを2枚重ね張りし、800厚×900×1800のブロックから形に彫刻する。修正やご要望などがあれば修正し、再度確認をして頂き、原型ベースの完成。発泡スチロール状態での原型ベースが出来上がれば、全体に総パテ処理をする。
全体がなめらかになれば離型剤を塗りこみ、石膏とガーゼによる石膏製雌型を製作する。その際、石膏を外れやすくするために、抜け勾配を考え幾つもに分裂出来るように原型に割板を差し入れる。手のひらであれば前と後ろとを分けるために手のひらの中央に割れ目を入れプラスチックの板を差し込む。全体で数十ケになるように石膏での雌型を作成します。
全部の石膏型の張り込みが終えれば原型から石膏型を脱型します。
各パーツの原型の表面側を水を掛けながらの研磨がけをし、表面をツルツルにします。
・鉄板ベース付き内部鉄骨組み
・鉄板ベースに内部補強金物を溶接する。
石膏型に離型材を塗りこみ、FRPの張込みが出来る最大の大きさに組み合わせてFRPを張り込む。(FRPとは、ガラス繊維に硬化剤とポリエステル樹脂を合せ、含浸させるとても頑丈な強化プラスチックです)張り込みを終えた各パーツをジョイントにゲル状になったFRPを塗付、各パーツを合わせ付け1体化させる。前面と後面を貼り付ける前に内部補強鉄骨を内部にFRPにて固定。
石膏型を脱型する。石膏型の殆どは脱型時に破損する。
FRP製成型の表面をなめらかでキレイに全体を研磨仕上げする。