【70th FRP CON-EX 2025】 出展報告

展示会場 : 2025年10月29日(水)~30日(木)秋葉原UDXにて開催された第70回FRP総合講演会・展示会(70th FRP CON-EX 2025)に出展いたしました。

当社のFRP製の恐竜やゴリラにはたくさんの人だかりができておりました。またインフュージョン成形(Infusion)VaRTM成形法についても実演ご紹介させていただきました。当社ブースには多くの来場者が訪れ、活発な意見交換と技術交流が行われました。

FRP(繊維強化プラスチック)の成型方法には多様な種類があり、製品の形状や生産量、コスト、性能要件に応じて最適な工法が選ばれます。

以下に代表的なFRP成型方法とその特徴をまとめました:


主なFRP成型方法と特徴

成型法特徴メリット主な用途
ハンドレイアップ法手作業でガラス繊維に樹脂を含浸・積層設備投資が少なく、大型・複雑形状に対応可能船体、浴槽、モニュメントなど
スプレーアップ法樹脂とガラス繊維をスプレーで同時に吹き付けハンドレイアップより生産性が高いタンク、ドレンパン、浴槽など
RTM法(Resin Transfer Molding)プリフォームに樹脂を注入し硬化高精度・高強度、量産向き自動車部品、航空機部品
フィラメントワインディング法繊維を回転体に巻きつけて成型高強度・高繊維含有率、円筒形状に最適圧力容器、パイプ、タンク
BMC法(Bulk Molding Compound)短繊維入りの樹脂塊を金型で圧縮成型高精度・短サイクルで量産可能電気部品、機械部品
マッチドダイ法加熱金型で加圧・加熱成型均一な品質、工程の自動化が可能自動車外装部品など
オートクレーブ成型高温高圧下で硬化させる高強度・高品質、航空宇宙用途に最適航空機部品、スポーツ用品
プルトルージョン成型繊維を引き抜きながら連続成型高速・連続生産が可能建材、構造材、ケーブルダクト

成型法選定のポイント

  • 少量・多品種・複雑形状 → ハンドレイアップ法やスプレーアップ法
  • 量産・高精度・高強度 → RTM法、BMC法、マッチドダイ法
  • 円筒形状・高強度 → フィラメントワインディング法
  • 航空宇宙・高性能要求 → オートクレーブ成型